ふとした瞬間に、過去が胸を締めつけるとき
夜、布団に入ったあと。
何気ない作業の合間。
理由もなく、昔の出来事がよみがえってくることがあります。
「どうして、あんなことをしてしまったんだろう」
「もっと違う選択ができたはずなのに」
もう終わったはずの出来事なのに、まるで昨日のことのように胸が苦しくなる。
他人の失敗なら「仕方ないよ」と言えるのに、自分のこととなると、いつまでも許してあげられない。
そんな自分に、さらにがっかりしてしまう。
もしかするとあなたも、「反省しているつもり」が、いつの間にか「自分を責め続ける時間」になっているのかもしれません。
自分にだけ、厳しすぎてしまう理由
自分を責めやすい人ほど、実はとても真面目で、人に迷惑をかけたくない気持ちが強いように感じます。
- ちゃんとしたい
- 後悔したくない
- 同じ失敗を繰り返したくない
その気持ちは、とても自然なものです。
けれど、いつの間にか「出来事」ではなく「自分そのもの」を裁くようになると、心は休む場所を失ってしまいます。
失敗したことと、価値のない人間であることは、まったく別の話なのに。
頭では分かっていても、感情が追いつかず、同じところを何度も行き来してしまう。
そんな状態が続くと、毎日が少しずつ重くなっていきます。
忘れられない過去と、無理に戦わなくていい
「早く忘れなきゃ」
「いつまでも気にしてちゃダメだ」
そう思えば思うほど、過去は、かえって強く心に残ってしまいます。
忘れられないのは、あなたが弱いからではありません。
それだけ、そのときの出来事や感情が、あなたにとって大切だった、ということでもあります。
無理に前向きにならなくていい。
きれいに整理しなくてもいい。
ただ、
「あのとき、確かに苦しかった」
「そのときの自分なりに、精一杯だった」
そう認めるだけでも、心の緊張は少し緩みます。
自分を許す、という言葉に違和感があるなら
「自分を許す」と聞くと、何か特別なことをしなければいけないように感じるかもしれません。
でも実際は、
無理に許そうとしなくていい。
変わろうとしなくていい。
過去の自分を否定せず、理解しようとすること。
味方でいようとすること。
それだけで、人は少しずつ自分を責める声から距離を取れるようになります。
過去の出来事が消えなくても、それに振り回されない状態は、ちゃんとつくれます。
この本で、私が伝えたかったこと
拙著『自分を責めるのをやめて後悔から自由になり自分を許せるようになる3つのステップ』の中で私は、無理に前向きになる方法や、「気にしないようにする」考え方は扱っていません。
- 過去の出来事と感情を切り分けること
- 当時の自分に、今の視点から声をかけてみること
- 少しずつ自分の味方になること
とても緩やかで、地味かもしれませんが、心が本当に楽になる方向を、大切にしています。
もし、この記事の中で「少し分かる気がする」と感じるところがあったなら、この本も、あなたのペースで読んでもらえたら嬉しいです。
おわりに・リンクのご案内
自分を責め続ける毎日は、決して「頑張っている証拠」ではありません。
ただ、心がひとりで抱え込みすぎていただけかもしれません。
今日から急に変わらなくても大丈夫です。
思い出して苦しくなったときに、ほんの少し立ち止まれたら、それで十分です。
この記事や本が、あなたの心が少し軽くなるきっかけになれば幸いです。

